
世の中に
「通名」というものがあると知ったのは、つい最近である。「通り名」というものは知っていたが送りがなを省略した音読みでの
「通名」というものの意味するところを知ったのは、ネットに接するようになってからだ。
「通名」というのはほとんどの場合、在日朝鮮人がこれを使用する。朝鮮名では日本で生活するのに差別を受ける恐れがあると、日本風の名前を名乗るのである。まぁ往年の名選手、金田や張本なんかは、朝鮮でのポピュラーな姓に一文字付け加えた非常に判りやすいもの。通名に多く使われる姓があるというが、言及しても詮無いことなのでさて措く。
最近は民族の誇りを前面に押し出すため、通名を使わないという運動が在日の方の間で起こっているというが、結構なことである。在留外国人の皆さんは、自分の国に誇りを持ったうえで日本に滞在している。その方々が日本に仇なすことをしなければ、日本は彼らを尊敬し、交流を深めることだろう。交流した結果日本国籍取得して○○系日本人になってしまわれた方もたくさんいる。ブラジル系日本人のラモス瑠偉さんとか、イギリス系日本人のC.W.ニコルさんとか。
辻本武氏の論考に詳しいが、在日一世は通名を実に自然に名乗るという。だが、日本語は朝鮮訛りが強くチャンポンで話す場合もあったと。総じて一世は、ただ単に方便として通名を使用していたという。これが日本生まれの二世世代では、三国人としての跳梁跋扈などのマイナスイメージから朝鮮人であることをことさらに隠蔽した。日本生まれの日本育ちであるにもかかわらず、本当は違うのだという葛藤。
三世・四世になると、まったく朝鮮人という出自に意味を見出さなくなって日本国籍を取得してしまう人も多くなる。その反動で通名を捨て、本名を誇示するものも。
通名の歴史はどうでもいいか。
先日、かなり悲惨な事件が発生した。
5歳児2人を刺殺 幼稚園に車で送る途中 滋賀・長浜 別の園児の母親逮捕
十七日午前九時ごろ、滋賀県長浜市相撲(すまい)町の路上で、同市新庄寺町の会社員、武友利光さん(29)の二女、若奈ちゃん(5つ)が倒れているのを通行人が発見。少し離れた水路の中で、同町の会社員、佐野正和さん(33)の長男、迅(じん)ちゃん(5つ)が倒れているのがみつかった。二人は長浜赤十字病院に運ばれたが、腹などを刺されており、死亡が確認された。滋賀県警は殺人容疑で捜査。間もなく、同容疑で若奈ちゃんらの近くに住む谷口充恵(みえ)(本名・鄭永善)容疑者(34)を逮捕した。谷口容疑者は中国籍で、娘が若奈ちゃんらと同じ幼稚園に通っている。
県警は長浜署に捜査本部を設置。二人はいずれも、腹部などを刃物で刺されていた。傷口は幅三センチほどで、若奈ちゃんの傷は一部が心臓に達していたという。
調べでは、迅ちゃんは水路に、若奈ちゃんは国道8号近くの路上に、それぞれ服を着たまま倒れていた。二人を幼稚園まで車で送っていった谷口容疑者の行方が分からなくなっていたことから、捜査本部が捜していたが、大津市内で谷口容疑者の車を発見。運転していた谷口容疑者に職務質問したところ、犯行を認めた。車内には谷口容疑者の娘もいたが、けがなどはなかった。
車内からは二人を刺したとみられる、血のついた包丁も見つかった。県警は状況などから、別の場所で刺されて運ばれた可能性があるとみている。犯行について谷口容疑者は「子供を刺した」と供述しており、捜査本部は、動機などについてくわしく調べていく。
谷口容疑者と武友さん、佐野さんはすぐ近くに住んでおり、子供たちは現場から約一キロ離れた同市神照町の神照幼稚園に通園。持ち回りで親が子供らを幼稚園に送っており、この日は谷口容疑者が、自分の娘とともに、計四人で車で幼稚園に送っていた。もう一人、別の男児も送る予定だったが、たまたま男児が病院にいくため、車に乗らなかったという。(以下略)平成18(2006)年2月17日[金]
通名に関し最近知ったことのひとつに
「一部の新聞(テレビ)は、通名使用者の犯罪報道においては通名でしか報道しない」というのがあった。お恥ずかしい話だが、
mumurブルログを読むまで、「気がつかなかった」のだ。つまり、一部の在留外国人が犯罪を犯した場合、その外国人が通名を使用していれば、本名は報道しないということ。よって、その国の人が犯罪を犯したということは一般の人には知れ渡らない。
ある新聞というのは、ムロン朝日新聞である。社内内規で、
「原則として通名で報道し本名は明らかにしない」となっているのだそうだ。何ゆえそのような内規があるか。
「通名を使う人に配慮」してるからだわな、そら。
今回、滋賀県の事件では、朝日新聞もついに動いた。
鄭容疑者が供述「馴染めないのは周りの子どもが悪い」
滋賀県長浜市で幼稚園児2人が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された鄭永善(日本名・谷口充恵)容疑者(34)=同市新庄寺町=が県警の調べに対し、「自分の子どもがなじめないのは周りの子どもが悪く、このままでは自分の子どもが駄目になってしまう」と殺害の動機を供述し始めていることが18日、わかった。鄭容疑者は周囲に「中国に帰りたい」などとも漏らしていたという。県警は、被害園児2人の家族らと鄭容疑者との目立ったトラブルが確認できておらず、供述内容は一方的な思いこみの可能性もあるとみてさらに調べている。
鄭容疑者は17日の逮捕後、「家を出る前に子どもを刺そうと決意した」などと淡々と話していたが、動機を聴くと供述を渋り、「子どものことなどで悩んでいた。ここ何日間か眠れなかった」と話していた。18日になってやや取り乱し、動機を供述し始めたという。
長浜署捜査本部の調べに対し、鄭容疑者は「自分の子どもがほかの子どもとなじめない」と話し、その原因がほかの子どもにあると考えたことを殺害の理由に挙げたという。
鄭容疑者の長女(5)や死亡した園児が通っていた市立神照(かみてる)幼稚園の中川明園長は、鄭容疑者について「普通より心配する親という認識はあった」とする一方、「運動会など園の行事に参加しており、孤立はしていなかったと思う」と話している。
捜査本部のこれまでの調べでは、園内で鄭容疑者の長女を巡るトラブルは確認されておらず、鄭容疑者がなぜ強い不満を募らせ、殺意を抱いたのか調べを進めている。
親類らによると、鄭容疑者は中国出身で、99年8月に来日。00年7月に夫(47)と結婚し、長女が生まれた。
来日当初は夫の実家がある滋賀県木之本町に住んでいたが、約3年前、精神的に不安定になって「なじめない」などと漏らすようになった。約2年前、長浜市内の現住所に引っ越してきた。親類は「一度中国に戻して気持ちを落ち着かせたらどうか」と気遣っていたという。
鄭容疑者は17日朝、武友若奈ちゃん(5)と佐野迅(じん)ちゃん(5)を刺して京都方面に車で逃走。約2時間後、現場から約50キロ離れた大津市内で緊急逮捕された。鄭容疑者は「京都は人が多いから、紛れて逃げ切れると思った」と供述しているという。2006年02月18日22時27分 asahi.com
早くもこの容疑者を擁護する言説も見える。外国人への差別が生み出した事件だと。悪いのは日本の社会であり、容疑者に罪はないと。
ふざけんな。日本が世界最大の社会主義国家だといわれるゆえんだ。なんでも社会が悪い、政府が悪い、権力が悪い、だから国が面倒見るのが当然だ。…いい加減やめようよ。公権力に対してキバを向くフリして何でも責任押し付けて、自分は市民派良識派って開き直るのは。朝日新聞が本名報道に切り替えたのは、この事件によって外国人差別を浮き彫りにしたいからだろう。許しがたい差別や人権の蹂躙があったとでも言いたいのだろう。
マスコミに期待するのはただひとつ。事実を淡々と列挙してくれ。判断は僕がするから。ソースから色がついてちゃ、やってられんよ。

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